災害時に使える電気自動車
平成30年に発生した北海道胆振東部地震は最大震度7を計測して、北海道に大規模な被害をもたらしました。
その地震の際に発生した、全道規模での大停電の影供で、各地では電気が使えない状態が1日以上続いたとニュースで報道していました。
電気のスイッチを押せば電気がつく、テレビのスイッチを押せばテレビがつく、普段の生活で電気が使えないと、テレビの情報も得ることができないし、暗くなったからと言って電気もつかない、こんな不便なことはないですよね。
こんなときに、車から電気を取れれば1日、2日の停電であればある程度不便なく生活ができます。
なぜ電気自動車が注目されているのか?
電気自動車は電気で車を動かすので、その分大きいバッテリーを搭載していて、充電できる電気の容量も多いです。
普段は車を動かすために使うのですが、いざというときには、蓄電した電気を家庭用の家電製品にも使えるのです。
なので、電気自動車が注目されています。
電気が使えないとこんなことができない
普段の生活で電気が使えないとこんなことができません。
- 冷蔵庫が使えない
- 炊飯器が使えない
- エアコンが使えない
- 照明がつかない
- パソコンが使えない
- スマホの充電ができない
基本的に私たちが毎日使っているものが使えなくなります。
家だけの停電であれば上に書いたものに限定されますが、マンションなんかはエレベータも使えません。
北海道胆振東部地震のときであれば、信号も消えていたみたいなので、車を走らせることも難しかったみたいです。
電気自動車の種類
電気自動車といっても種類があり、ガソリンを全く使わず電気だけで走行する「EV」と電気とガソリンを使って走行する「PVH(プラグインハイブリッド)」があります。
2つの違いは、バッテリーの容量です。
電気のみで走るEV車はバッテリーの容量が大きくて、電気とガソリン両方で走るPVH車はバッテリーの容量は少ないです。
容量が多いEV車の方が長い時間、車から電気を取ることができます。
使用できる家電
車から電源を確保する場合、1,500wまでなら電気製品を同時に使うことができます。
日産から発売している、新型リーフは車内にコンセントの差し口が標準装備されているので、別途100Vへの変換機器が必要ありません。
車によっては、コンセントがないので変換機器を使ってコンセントを取る必要があります。
1,500w以内で使える家電は色々あります。
例えば、スマホの充電器(5w)、電気ケトル(約1000w)、炊飯器5合炊き(約1200w)、電気ストーブ(約500w〜1000w)など。
停電時でも温かい飲み物や食べ物、スマホの充電や暖を取れれば、1日や2日か程度であれば、我慢はできますよね。
災害が多い日本では、今後、電気自動車を使った災害対策の検討がされていくのでは?と思っています。