自動車を安く買い取られる前に業者の違いを教えます。
車を手放そうと思い、調べてみると出てくる「廃車専門買取業者」と「中古車買取り業者」…
あまりピンとこないし、両方ともなんとなく同じようなイメージですが、実は大きく違いがあります。
そこで、両業者の特徴と利用の際のメリット、デメリットを教えちゃいます。
業者の種類
- 廃車専門買取業者
- 中古販売買取業者
買取業者は大きく分けて2つあり、それぞれのメリット・デメリットがあります。
廃車専門買取業者とは
はじめに廃車専門買取業者とは、車を解体し、必要な部品やパーツを流通することを目的としています。
自動車としてではなく、部品や鉄屑といった資源として流通しているという言い方のほうがわかりやすいですね。
中古車販売業者とは
一方中古車販売業者は、車そのものの機能を維持した状態で再び中古車として流通することを目的としている業者のことを指しています。
この2つの業者を一言で簡単に言うと…
廃車専門買取業者…車本体ではなく部品や鉄資源として流用させている。
中古車販売業者…車本体を流通させている。
といったところではないでしょうか?
ではそれぞれの業者が買取ることができる車には一体どのような違いがあるのかということで、以下の通りとなっております。
状態の悪い自動車も買取る廃車買取業者
ほぼ全てのジャンルの自動車を年式、車種問わず買取ってもらうことができます。
自動車は基本的にどんな状態でも多少のお金になるということから、年式、状態問わずどんな車でも買い取ってくれると言ってもよいでしょう。
なぜ、状態の悪い車を買い取るのかですが、
- 廃車を分解し、純正部品として販売する
- 部品をリサイクルする(鉄クズなどの資源)
- 部品や車体を海外で売る
廃車となり乗り物としての役割がなくなっても、まだ他に沢山の使い道が残されていることがわかりますね。
特に日本車は海外で人気があり、日本で相当古くなってしまった2、30年前の車が走っています。
当然現地で日本車を使用するとなると修理用の部品も必要になってくるため、年式が古く事故車であっても需要があるという状態になります。
なので日本では使われないだろうという部品でも、海外に目を向けるとまだまだ必要とされているということになります。
中古車として販売できる車だけを買取る中古車買取業者
一方で中古車販売業者は、廃車買取業者とは違い、解体して部品やマテリアルとして売却するわけではなく、あくまでも中古車として流通させるので、あまりにも状態の悪い自動車を買取ることはありません。
これが廃車買取業者との最大の違いです。
では事故で破損した車は買取ってくれないのかというと、必ずしもそうではありません。
中古車販売業者でも修理して販売するという方法を取っているところも沢山あります。
そのため、業者によって買取ることが可能なところは存在するはずなので、たとえ断られたとしても諦めずに何軒か回ってみるのも手ですね。
廃車専門買取業者のメリットは?
パーツやマテリアルとして流通していることが最大のポイントのため、1番のメリットは基本的にどんな状態の車でも買取ってくれるということですね。
事故で大破した車両も最終的に鉄クズとしての価値が存在しますので、必ずといっていいほど買取ってもらえます。
また、登録解除や抹消登録などの手続きも全て無料で行ってくれるというところも大きい部分です。
廃車専門買取業者のデメリットは?
解体金額がそのまま買取金額になってしまうため、たとえ人気車種であってもかなり安い金額で売却してしまう可能性があります。
中古車買取業者のメリットは?
業者の数が多いので、複数の見積もりを受けることができます。
中古車販売業者のデメリットは?
業者ごとに買取り価格が変わることが最大のデメリットといえます。
結局、廃車専門買取業者と中古車買取業者どちらを利用すれば良いのか?
結局のところどちらがいい?ということですが、査定に出す車の状態によるものの、よほど大きな損傷がなければ、たとえ年式が古くても1度は中古車販売業者に買取を依頼することをお勧めします。
どうしても買取ができないと言われた際に最終手段で廃車専門買取業者に持ち込むことがベストではないでしょうか?