ガソリンはなんであんなに高いの?

車に乗っている人ならガソリンの値段を高いと思ったことはあるはずです。
そもそも、なんであんなにガソリンは高いのでしょうか?
ガソリンについて色々調べてみました。
アメリカのガソリン価格は驚きの値段
平成29年10月現在のレギュラーガソリンの小売価格は1L127円〜130円程です。
アメリカでは1ガロン 2.05ドル(もっとも安い地域)最も高い地域でも2.97ドルで売られています。
アメリカではリットルではなくガロンで表記されるため、1ガロンは約3.8?、1Lを日本円に換算すると0.53ドル×130円=68.9円、
最も高いところで0.78ドル×130円=101円で購入できます。
平均すると1L84円で購入できるので日本よりも40円以上安いです。
ガソリンは税金の塊
じゃあ、なんで日本のガソリン価格はこんなに高いの?
と疑問に思いますがそれはバカみたいに「税金」がかかっているからです。
日本は1Lあたり53.8円の税金が課されているのでアメリカと比べるとガソリンが高額なのです。
ガソリンに課税されている税金とは
ガソリンには53.8円の税金が課されていますが、その税金は揮発油税と地方揮発油税に分類されます。
さらに本則税率暫定税率に分けられて税金が課税されています。
揮発油税 |
地方揮発油税 |
合計 |
|
---|---|---|---|
本則税率 |
24.3 |
4.4 |
28.7円 |
暫定税率 |
24.3 |
0.8 |
25.1円 |
合計 |
48.6 |
5.2 |
53.8円 |
ガソリンにかかる税金は道路の維持や整備に使われる税金なので、自動車を利用する側にとっては必要な税金だと考えられなくもないです。
ただ、その中でも暫定税率は必要な税金なの?と疑ってしまう部分です。
暫定税率は本則税率だけでは財源が不足してしまうため、本則税率と同額の税金を課してしまおうという目的で作られた法律です。
特別法として制定されて、1974年から現在まで延長されていて、暫定税率分は今も課税されています。
ガソリンの税金だけでない!
ガソリンの税金だけでも53.8円なのに、まだ税金がかかっているの?
と考えるだけでも、頭が痛くなりますがガソリンには「消費税」と「石油税」もかかります。
消費税は8%、石油税は1Lあたり2.8円が課税されます。
例えば1L 130円だと内訳はこのようになります。
ガソリン税53.8円の他にも石油税と消費税で12.4円かかっています。
ガソリンの半分以上は税金です。
通りでガソリンの値段は高いな!と思ってしまうのも納得できますよね。
税金の2重取り
ガソリン価格の消費税にはガソリンの本体価格の他にもガソリン税、石油税に対しても課税されています。
え、何かおかしくない?
と思った方そのとおりです。
ガソリン本体価格だけに消費税がかかるのは最もですが、ガソリン税や石油税に対しても税金がかかっているのはおかしいです。
これは、税金に税金がかかる状態なので、税金の2重取りになっていると以前から問題視されていますが改善される可能性は低いです。
石油税とは
日本国内で消費される石油製品に対して課税される税金です。
本来、ガソリンに対する税は「石油を扱う会社」が支払う、となっていますが石油会社がすべての税金を支払うと経営が成り立ちません。
ですから、結果的に最終消費者の私たちがガソリン税、石油税を負担しているのが現状です。