増え続ける世界の車
2015年時点で全世界の車保有台数は12億6千万台を超えて、まだまだ増え続けています。
保有台数1位はアメリカで2億7千万台、保有台数2位が中国で1億8千万台を超えています。
日本は8000万台と人口から考えると、普及率は世界の中でもトップです。
自動車生産台数がまた更新
技術の進歩や経済発展で自動車の普及が進んでいなかった地域にも自動車の普及が進んでいます。
2014年の世界の車生産台数は8900万台、2016年の生産台数は9400万台と年々車の生産台数が増えています。
このまま行けば、年間1億台の生産台数にもなってしまいます。
このまま車が増え続ければ
現在、世界中に車があふれかえっていてこのまま増え続ければ環境破壊にも繋がりかねません。
リサイクル技術が進んでいる日本などの先進国では車を廃車にしても95%をリサイクルできますが新興国では、車の普及は進んでいますがリサイクルの技術や設備は進んでいません。
使い終わった車は簡単に解体されて、山積みにしている国も珍しくありません。
しっかりした車のリサイクルが行われなければ
先進国では自動車リサイクルに関しての法律が整備され、車のリサイクル率は90%以上です。
リサイクル法では車を解体する上で環境に影響を与える、「フロン」「廃液」は厳重に処分することになっています。
しかし、新興国のような解体技術が進んでいない国では環境に影響を与える「フロン」「廃液」も適当に処分されているのが現状です。
「廃液」にはエンジンオイルやミッションオイル、ブレーキフルード、デフオイルなど様々なオイルが入っています。
「廃液」が適当に処分され、土に染みこむと土壌が汚染され、水まで汚染されることになります。
廃液が染みこんだ水を飲んだ住民は健康被害を被ることになります。
「フロン」は適切に処理しなければ大気中に放出されオゾン層を破壊すると言われています。
オゾン層が破壊されれば地球の温暖化や紫外線を防ぐことができなくなり人体に影響すると言われています。
世界に車が普及して便利になることは良いことですがそれによって健康被害や環境破壊に繋がってしまう場合もあります。
ですから、車を作るだけではなく車が使われなくなった後のことも考えて自動車メーカには新興国などの技術支援にも取り込んでほしいものです。