1年間で処分されるタイヤの本数は?
2018年現在、日本では自動車保有台数が81,563,101台(軽自動車含む)となっています。
(一般財団法人 自動車検査登録情報協会調べ)
出典※平成30年3月末の自動車保有車両数月報を発行から引用https://www.airia.or.jp/news/r5c6pv000000ktn3.html
自動車保有台数が8,000万台もある日本では、1年間で処分されるタイヤの本数は何本になるのか?気になったので調べてみました。
1年間で処分されるタイヤの本数はナント!
処分されるタイヤの本数なんて、公開されてるの?と思いますが、「一般社団法人日本自動車タイヤ協会」が公開しています。
公開されている情報を見ると、日本で1年間で処分されるタイヤの本数は何と!9,700万本になります。(2017年度)
重量だと、103万4,000トンです。重量の規模が大きすぎてイマイチぴんときませんが、東京タワー(約4,000トン)で計算してみると、258台分になります。ちなみに重量400トンの東京ドームだと2,580個分の重量に相当します。
1年間処分されるタイヤの量がいかに多いかがわかります。
タイヤが処分される状況は
主にタイヤが処分される状況は2種類で1.タイヤ買い換え時と、2.廃車時となります。
タイヤ買い換え時の処分本数は8,300万本で重量が89万7,000トンです。
廃車時のタイヤ処分本数は1,400万本で重量が13万7,000トンと発表されています。
これを見ると、1年間で処分されるタイヤの86%がタイヤ買い換え時に発生して、残りの14%が廃車時に発生しています。
意外に廃車時に処分されているタイヤの多さに驚きです。
9,700万本のタイヤは一体何台分になるのか?自動車には4本のタイヤが装着されているので2425万台分のタイヤが処分されていることになります。
バスやトラックなどの大型車も含まれるので、一概に1台の車で4本とは言えませんが2,000万台分以上の車に装着されたタイヤが処分されていることになります。
ただ、処分されていると言ってもタイヤの93%はリサイクルされているので、単純にゴミとして廃棄されているのはごく一部です。
タイヤの寿命
2017年度の調べでは、タイヤの買い換え本数は8,300万本という調査結果が出ていますが、そんなにタイヤって買い換えるの?と疑問になります。
タイヤの寿命というのは、このように考えられています。
- タイヤの溝が1.6m以下になったとき
- タイヤにひび割れが見られたとき
- 亀裂が入ったとき
他にもメーカーでは消費期限を4〜5年と推奨していて、溝が十分にあって、ひび割れが見られなくても、一定期間が経っているタイヤはゴムなどが劣化している可能性があるため、タイヤ本来の性能が発揮できないため、交換を推奨しています。
いつ購入したタイヤかわからない場合
そもそも、タイヤをいつ購入したのかなんて覚えていないですよね。
販売店に聞きに行くのも面倒だし、聞いてみても良いけど、絶対に新しいタイヤを進められそうだし。
そんなときは、タイヤの製造年月日を簡単に調べられる方法があります。
タイヤ本体には製造年月日が刻印されているので、簡単に調べることができます。
タイヤの側面に4桁の数字が刻印されていて、その数字で製造年月日が確認できます。
例えば、4桁の数字が2815と刻印されているとします。
最初の2桁(28)は製造された週で次の2桁(15)が製造された年になります。
この場合、2015年の28週目に(2015年7月)に製造されたタイヤと読み取れます。
ちなみに、タイヤメーカのブリジストンのホームページには、タイヤのどの部分に刻印があるのか画像を使って説明しているので、わからない方はこちらでご確認下さい。
冬タイヤのことも考えると年間の処分量は納得
タイヤの交換時や車の保有台数を考えると、年間の処分量が少し多いかなと?と思ってしまいますが、タイヤは夏タイヤだけでなく冬タイヤもあります。
雪が降らない地域だと、需要のほとんどは夏タイヤのみですが、降雪地域だと冬タイヤは必需品です。
また、冬タイヤの寿命は夏タイヤよりも早く、3年程度とされているので、降雪地域では、タイヤの買い換えが多くなってしまいます。
それを考えると、年間で9,700万本もの処分タイヤが出てしまうのは納得できます。