軽自動車の価格は下がりづらい
軽自動車の価格は下がりづらいと言われていますが、どのような理由で値段が下がりづらいのか?
もちろん、「軽自動車が人気で需要があるから」ということはわかりますが、なぜ軽自動車は人気なのか?
- 維持費が安い
- コンパクトで運転しやすい
- 色々なデザインがある
軽自動車の人気の要因は何と言っても「維持費が安い」ことが挙げられます。
軽自動車の自動車税は7200円(平成27年4月1日からの新車登録の車は10800円)と普通車と比べても2万円以上お得です。
さらに、車検時に支払う自動車重量税を比べても軽は6600円、普通自動車は16400(500キロ以上1トン以下)で1万円程お得で任意でかける自動車保険料も3000円〜5000円程安くなります。
都心などのマンションの駐車場料金は普通車よりも軽自動車の方が安いところもあります。
維持費で考えると普通車よりも軽自動車の方が断然お得なので、軽自動車を選ぶ人は多いです。
中古車市場の販売台数を見てわかるように、中古の軽自動車は人気があります。
西暦 | 軽自動車販売台数 | 普通自動車販売台数 |
---|---|---|
2016年 | 2,322,533台 | 3,732,148台 |
2015年 | 2,354,077台 | 3,732,148台 |
普通車の方が販売台数が多いでしょ!
ツッコミがありそうですが、軽自動車を扱っているメーカーはダイハツ・ホンダ、マツダ、三菱、日産、スバル、スズキ、トヨタの8メーカーだけです。
普通車は日本のメーカーと海外のメーカーで40以上あることを考えると、軽自動車は日本の8メーカーで200万台以上を販売しています。
中古車需要が多ければ、それだけ買う人も多く簡単に値段が下がらないということになります。
それから、軽自動車の大半はダイハツ、ホンダ、スズキの3メーカに偏っています。
人気があるのに、ここ2年軽自動車の新車販売数が激減
人気のある軽自動車ですが、ここ2年の新車販売台数がグンッと落ちています。
その原因は、平成27年4月1日以降に新車登録した軽自動車の軽自動車税が従来の7200円から10800円に値上がりしたことにあります。
平成27年4月1日以降に新たに新車登録した車に限られるので、それ以前に登録してある車であれば自動車税は従来の7200円です。
この自動車税の引き上げによって、軽自動車の新車販売台数はこのように落ち込んでいます。
西暦 |
軽自動車販売台数(新車) |
軽自動車販売台数(中古) |
---|---|---|
2016年(平成28年) |
1,344,912台 |
2,322,533台 |
2015年(平成27年) |
1,511,314台 |
2,354,077台 |
2014年(平成26年) |
1,838,991台 |
2,367,235台 |
新車販売台数が2014年〜2016年で50万台以上も落ち込んでいるのに対して、中古車販売台数はほぼ同じです。
自動車税の値上げで新車販売台数が落ち込んで、これからさらに中古の軽自動車の需要が高くなるかもしれません。
そうなれば、多少古くて走行距離の多い車まで需要の幅が広がる可能性もあります。
結果、今まではあまり値段のつかなかった軽自動車でも、値段が上がることも考えられます。