還付を受けられる還付金の計算方法と金額
還付金については「還付金とは」で紹介しましたが、
還付金が一体いくらあって、どのように戻ってくるのか気になりますよね。
廃車にしたからと言って自動で戻ってくるのではなく、
廃車と同時に又は廃車後にそれぞれ手続きが必要になってきます。
自動車重量税
自動車重量税は新車購入時、車検更新時に支払う税金で、
廃車にした月のよく月分以降を払い戻してくれます。
還付の対象
- 永久抹消をしたとき
- 一時抹消登録後、その自動車を解体して陸運局で解体の届出手続きをした場合
なお自動車重量税の還付は「抹消登録と同時に行うことが条件です」
重量税の金額と計算方法
自動車重量税は車の重さで税額が違います。また、エコカーなどは税額が抑えられ、逆に年式の古い車は税額が割増しになります。
還付される自動車重量税は次の計算式で求めることができます。
納付した自動車重量税×車検残存期間÷車検有効期間=還付金額
例えば、24600円の重量税を納めて、車検の残り期間が9ヶ月で廃車にした時の還付金は9225円になります。
24600円×9ヶ月÷24ヶ月=9225円
エコカー以外の車は青枠の「右以外」から確認して下さい。
3トン未満の車では49,200円の自動車重量税を支払っていることになります。
車検の残存期間の求め方
車検残存期間は「確定日」の翌日から車検の有効期間までの期間をいい、この期間が1ヶ月以上あれば自動車重量税の還付を受けられます。
車検の残存期間の求め方は、軽自動車と普通自動車で違い、普通自動車で2種類、軽自動車で2種類の求め方があります。
普通車の場合
- 一時抹消登録をしている場合は報告受領日又は一時抹消登録日のいずれか遅い日になります。
- 一時抹消登録をしていない場合は永久抹消登録日が確定日になります。
軽自動車の場合
- 車検証を返納している場合、報告受領日又は車検返納日のいずれかの遅い日になります。
- 車検証を返納していない場合車検証の返納日になります。
車検証の返納日とは自動車をスクラップにしたあと、軽自動車協会でする「解体返納」の手続きを言います。
重量税還付用紙記入例
自賠責保険
自賠責保険は、自動車事故に備えて新車購入時・車検更新時に自動的に加入する保険で、自賠責保険料も廃車にした月以降の金額を払い戻ししてくれます。
下の表は平成28年度の自賠責保険料の料金を月ごとに解約した場合の払戻金になります。
自動車賠償責任保険も月割で計算されます。
廃車にした月=自賠責保険を解約した日とはならないので気をつけて下さい。
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普通自動車 | 27840 | 26680 | 25520 | 24360 | 23200 | 22040 | 20880 | 19720 | 18560 | 17400 | 16240 | 15080 |
軽自動車 | 26370 | 25270 | 24150 | 23050 | 21960 | 20860 | 19760 | 18660 | 17560 | 16470 | 15370 | 14270 |
12 |
11 |
10 |
9 |
8 |
7 |
6 |
5 |
4 |
3 |
2 |
1 |
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普通自動車 | 13920 | 12760 | 11600 | 10440 | 9280 | 8120 | 6960 | 5800 | 4640 | 3480 | 2320 | 1160 |
軽自動車 | 13170 | 12070 | 10980 | 9880 | 8780 | 7680 | 6580 | 5490 | 4390 | 3290 | 2190 | 1090 |
自動車賠償責任保険は廃車手続きをすべて終わらせてから手続きを行います。
自賠責保険証書と廃車を確認できる証明書類等(「登録事項等証明書」、「一時抹消登録証明書」、「解除事由証明書」)を用意し、加入している保険会社に連絡して、自賠責保険の解約手続きをします。
加入している保険会社で手続きは違いますが、一般的には郵送で書類を送ってくるので、その書類に必要事項を記載して手元の廃車を確認できる書類と自賠責保険証書を返送して、手続きが終了後指定した銀行の口座に料金が振り込まれます。
自動車税
自動車税は廃車にした月の翌月から次の年度の3月まで、月割で計算され、返還されます。
自動車税の金額表
排気量 | 税額 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1L以下 | 29,500円 | 27000 | 24500 | 22100 | 19600 | 17200 | 14700 | 12200 | 9800 | 7300 | 4900 | 2400 |
1L超〜1.5L以下 | 34,500円 | 31600 | 28700 | 25800 | 23000 | 20100 | 17200 | 14300 | 11500 | 8600 | 5700 | 2800 |
1.5L超〜2.0L以下 | 39,500円 | 36200 | 32900 | 29600 | 26300 | 23000 | 19700 | 16400 | 13100 | 9800 | 6500 | 3200 |
2.0L超〜2.5L以下 | 45,000円 | 41200 | 37500 | 33700 | 30000 | 26200 | 22500 | 18700 | 15000 | 11200 | 7500 | 3700 |
2.5L超〜3.0L以下 | 51,000円 | 46700 | 42500 | 38200 | 34000 | 29700 | 25500 | 21200 | 1700 | 12700 | 8500 | 4200 |
3.0L超〜3.5L以下 | 58,000円 | 53100 | 48300 | 43500 | 38600 | 33800 | 29000 | 24100 | 19300 | 14500 | 9600 | 4800 |
3.5L超〜4.0L以下 | 66,500円 | 60900 | 55400 | 49800 | 44300 | 38700 | 33200 | 27700 | 22100 | 16600 | 11000 | 5500 |
4.0L超〜4.5L以下 | 76,500円 | 70100 | 63700 | 57300 | 51000 | 44600 | 38200 | 31800 | 25500 | 19100 | 12700 | 6300 |
4.5L超〜6.0L以下 | 88,000円 | 80600 | 73300 | 66000 | 58600 | 51300 | 44000 | 36600 | 29300 | 22000 | 14600 | 7300 |
6.0L超 | 111,000円 | 101700 | 92500 | 83200 | 74000 | 64700 | 55500 | 46200 | 37000 | 27700 | 18500 | 9200 |
例・自動車税が34,500円の自動車を10月に廃車にした場合
34500円(支払い済みの自動車税)÷12×5(11月から3月まで)=14,375円が返還されます。
※なお軽自動車は自動車税の還付がありません。
自動車税は特別な手続きは必要なく、廃車にした後、還付される自動車税があれば、
2〜3か月後に送られてくる、通知書を金融機関に持ち込み手続きを済ませば還付されます。