日本と欧州の廃車に関するルールの違い
日本の自動車リサイクルの決まりは自動車を解体して、パーツや金属などを分別して資源としてリサイクルできないフロン、エアバック、シュレッダーダストは引取義務のある自動車メーカーや輸入業者が回収します。
その回収費用は自動車の所有者である私たちがリサイクル料という名目で負担しています。
これが日本のリサイクル事情ですが海外(欧州)では、日本と違うルールでリサイクルがされています。
欧州のリサイクル事情
日本ではフロン、エアバック、シュレッダーダストの3品目のリサイクル用の負担は自動車の所有者が負担しています。
欧州では自動車メーカーが車を無償で引取りリサイクル費用を負担することを義務づけられています。
この考え方は「車を作る製造者が廃棄されるまでの責任を負うのは当然」という考え方に基づいてのものだそうです。
日本は売るだけ車を売って、廃棄するお金も自動車の購入者に負担させるルールーなので、少し欧州の廃車ルールを見習ってほしいですね。
韓国のリサイクルのルール
韓国に自動車リサイクル法が始まったのが平成20年1月からなので日本よりも3年遅れで法律がスタートしました。
韓国では廃車の費用負担は次のように決められています。
- 廃車の価値が廃車処理費用より大きい場合
廃車価格から廃車処理費用を充当してリサイクル
- 廃車の価値が廃車処理費用より小さい場合
自動車製造・輸入業者が費用を負担、自動車の廃車を要請した者から無償に回収してリサイクル
廃車ににかかる費用が車の価格よりも大きければ、自動車メーカーが車の所有者から無償で車を回収してリサイクルをします。
逆に廃車の費用が車の価格よりも少なければ、その車の売却益から廃車処理費用を負担してリサイクルをします。
どちらにせよ韓国も欧州と同じでリサイクル料金はかからない仕組みになっています。